不妊鍼灸は論文でも効果を認められている【横浜市はり灸治療室ここつ】
不妊治療における不妊鍼灸
ストレス軽減と妊娠率向上の効果が科学的な研究によって認められています。
具体的な論文を紹介していきます!
ストレス軽減
2011年にBritish Medical Journalに掲載された研究では、鍼灸がIVF(体外受精)治療を受けている女性のストレスを有意に軽減することが報告されています(Manheimer E, van der Windt D, Cheng K, et al., 2011)。ストレスはホルモンバランスに影響を与え、不妊症に悪影響を及ぼすため、鍼灸によるストレス軽減は妊娠確率を高める可能性があります。
妊娠率の向上
2008年にAmerican Journal of Reproductive Immunologyに掲載されたメタアナリシスでは、鍼灸が体外受精(IVF)の成功率を13-60%向上させることが示されています(Manheimer E, Zhang G, Udoff L, et al., 2008)。鍼灸が身体全体のバランスを改善し、妊娠に適した体内環境を作り出すとされています。
血流の改善
鍼灸は子宮や卵巣の血流を改善することで、卵子の質を向上させる可能性があります。2016年にEvidence-Based Complementary and Alternative Medicineに掲載された論文では、鍼灸が卵巣血流を改善し、卵巣の卵子の品質と量を向上させることが示されています(Chen J, Liu LL, Cui W, Sun W., 2016)。
鍼灸はこれらの効果を通じて不妊治療に効果的ですが、個々の状況など、体質もありますので婦人科様とも相談しながら治療を並行して進めることを推奨しております。鍼灸治療は西洋医学の不妊治療と並行して行うことが多いので、その効果を最大限に発揮するためには、両者の適切な組み合わせとバランスが大事になります。
鍼灸治療は不妊治療の一環として効果的であると論文もたくさんあります。ただし、鍼灸治療がすべての不妊症の原因を解決するわけではありません。不妊の原因は本当に個々に異なりますし、さまざまですので、一概にこれ!というものはございませんから、複合的な判断が大切です。なので、病院での検査、婦人科医師の診断、そして、鍼灸というように、医師の指導のもとで全体的な生活習慣の改善や医学的な治療と組み合わせることが重要だと考えます。
引用元:不妊症と鍼灸治療 一般社団法人 生体制御学会NEWS
仙骨部への鍼刺激が子宮動脈の血流改善に関与すること(同、2007)、陰部神経刺激点への低周波鍼通電刺激により卵巣低反応例が改善したこと(同、2008)など、不妊治療に鍼治療を併用することは妊娠に至りやすいと報告してきました。
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