私の不調はPMS?

月経前症候群(PMS)

直接不妊の原因になることはないとされている月経前症候群(PMS)。ですが、毎月生理のたびにくる症状、本当に放っておいても不妊につながらない?その他悪影響はないの? 東洋医学的に考えてみたいと思います!

原因と症状は

月経前3~10日の黄体期の間に続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないし消失するものをいう。という定義ですね。

患者さんからよく聞く症状としては、イライラ、怒りっぽい、抑うつ状態、などの精神的症状。また、乳房痛や頭痛、むくみなどの身体的症状です。こちらをご覧の貴方も、何か思い当たる点があるのではないでしょうか?

それもそのはず、大部分の女性には月経前に何らかの症状があり、2~10%が日常生活に支障をきたしているといわれています!原因は不明ですが、エストロゲンとプロゲステロンの不均衡、中枢ホルモン異常、精神的葛藤、カルシウム低下などが考えられています。

 

では東洋医学だと

東洋医学では、「気」の滞りがあり、気の流れをスムーズにする「肝」の働きの乱れ、であるととらえます。「肝」の働きは、いくつかありますが、現代的にはホルモンや自律神経の調整役、と言うと分かりやすいでしょうか。

放っておくと

エストロゲンとプロゲステロンの不均衡であれば、黄体期に働いてくれるホルモンの乱れ、というとこになります。妊娠を支える2つのホルモンが不安定なら…妊娠に影響がありそうですね…。2つが安定している状態が、妊娠しやすい状態といえます。

10日間はPMS、5日間は生理痛だったら、月の半分は痛みや不快な症状に苦しまなくてはなりません。体も心も疲れてしまえば、自律神経もうまく働いてくれなくなりますし、体は痛みや不調からの回復に精一杯、妊娠どころではないはずです。

 

気の流れが重要!

黄体期に気の流れを良くすること、肝の働きを良くすることにより、症状の改善をはかります。黄体期は妊娠を維持する期間、また卵巣が代謝し、遺残卵胞が消える期間、次の卵胞期に向けて準備を開始する期間です。妊娠にとって大切な期間を、巡りの良い状態にしておくことで、妊娠しやすい体質に導きます。